扇子 / botanical leather® 藍染 / 斑絞り / 牛革
扇子 / botanical leather® 藍染 / 斑絞り / 牛革
徳島の藍を発酵させた染液で染め上げた牛革を職人の手で薄く漉き、京都で扇子に仕立てました。タンニン鞣しの革を使用しておりますので、革の経年変化も楽しめる逸品になっております。
高級感のある桐箱に入れてお届けいたします。
藍染は古来、中国から伝わり、江戸時代には庶民の色として親しまれました。殺菌作用が強いことから、染めた衣服で皮膚病や毒虫を防ぐなどの効果もあります。材料である藍草は小上粉、百貫、千本などの様々な品種があり、現在では徳島や宮崎、北海道などで栽培されていますが、年々生産量が減少しています。「te saho」では江戸時代より特上と評された、徳島産の小上粉の藍草を発酵させた蒅を主に使い、建染めで染重ねております。
【 斑絞り 】
革を水に浸し柔らかくした後に手で絞り上げなどする伝統技法。繰り返し染色することで複雑な柄になり、厚みが薄いほど柄も細かく繊細なタッチの模様に仕上がります。
阿波藍染
日本の伝統的な藍染技法で染めた革です。植物の藍を発酵の技術で染料にしたスクモの藍染料で革を染めます。スクモといわれる藍の染料は藍の葉から作られた植物が持っている微妙な色が含まれており、色の深さが特徴で季節や染料のコンディションなどで微妙に違いを生じ、その個性を楽しむことが出来ます。藍染は発酵の技術で染料を作り染色時も発酵菌を活性化するため、天然物などを用いて染色します。そのため環境に与える影響は小さく、自然の恵みをうけとるサステナブルな染色方法です。天然藍染料で一枚一枚職人が丹念に手染めし仕上げた革は、自然が織りなす繊細なアートを感じさせる仕上がりに。中でも「絞り藍染」は職人が一つ一つ糸で締め上げて染めたもので、折り方次第で様々なパターンを生み出し、二度と同じものに出会うことはできない、いわば一期一会の模様を生み出します。日本の伝統的な技法の藍染めと、唯一無二の柄をお楽しみください。
日本一の藍の生産地・徳島の阿波藍染
徳島県は日本一の藍の生産地であり、その歴史は古く、平安時代に遡るとも言われています。徳島県で育て刈り取った蓼藍(たであい)の葉を乾燥させ、発酵させた天然の藍の染料=“すくも”にしたものは“阿波藍”と呼び、江戸時代には、木綿の普及とともに藍染めした製品が庶民の間にも広がり、藍の生産が盛んとなり今に至ります。
一点一点手染めで染める一期一会の模様
阿波藍染レザーは染めに使用される藍の素材からこだわる深い青色の正にJAPAN BLUEを表現できる革です。
藍の種蒔きは3月。その後、夏に刈り取った藍の葉を天日で乾燥させ「寝床」で秋から2月中旬にかけて、
水を打ち混ぜる「切り返し」という作業を繰り返します。
その後、藍師の手によって発酵させた蒅(すくも) は、藍がめに入れて小麦や木灰の灰汁などを加えて発酵させることで、ようやく染の工程へとすすみます。
染めも熟練の職人さんにより一点一点、何度も何度も納得のいく色が染まるまで繰り返し染め作業を続けます。
また、洗練された絞り染め技法では、手技ならではの美しい絞り柄模様が無二の個性を引き立てます。
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