力強く、優しく“大地”に根づく

屋久杉染

屋久杉は、屋久島の標高500メートル以上の山地で自生するスギで、そのうち樹齢1000年以上の物をさし、樹齢1000年未満のものは小杉と呼びます。屋久島の大自然で育った屋久杉で染められた革は、その色に宿る荘厳な命の力強さと優しさを感じさせるレザーです。家具などを作るときに出る切りくずと屋久杉の葉を用い、何日もかけて独自の技術で煮出した染液を使い屋久杉の奥に眠る色の素を取り出します。

余り材で新たな息吹を

屋久島では樹齢1000年以上の杉を「屋久杉」と呼び、
有名な縄文杉や弥生杉の屋久杉は樹齢3000年を越えるとも言われております。
江戸時代に切られた屋久杉や倒木などを使って、
神棚 や 床柱 などを制作している屋久杉工芸工房の余り材(おがくずなど)や埋れ木、
枝打ちされた葉などを使用し、時間を掛けて染液を作り出します。
屋久杉染めの染液は、1番液・2番液のみを使うことにより濃くしっかりとした色が出るのです。

染師

小室 真以人

1983年 福岡で生まれ、東京で暮らす。福岡県朝倉市秋月に越し、家業の草木染工房(工房夢細工)で草木染めに触れる。東京藝術大学美術学部工芸科で染織を専攻。在学中伝統技法を学ぶ傍ら、革の草木染めなどの新しい技術表現を模索。2007年 ホールガーメントニットを導入と技法を習得。2008年 自身のニットブランド「MAITO」をスタート。2010年 株式会社マイトデザインワークス設立。同年、東京都台東区上野の2k540に直営店を出店。2012年 東京都台東区蔵前にアトリエショップをオープン。

この革を纏う